こいしのブログ

50代サラリーマンおじさんの人生振り返りと資格試験学習、法律、お金、不動産の話し

多くの人が知らない残酷な真実!知らないことは損をする。資格挑戦の動機

 

2020年10月、2級ファイナンシャルプランナー試験に合格した私は、続けて行政書士試験に挑む決意をしました。

 

資格試験を目指す理由は人それぞれですが、どんな理由であれそれは

「とても価値ある行動」だと思います。

  • また経済合理性の観点からも、資格取得は最大の利回りを実現する最も有効な手段でしょう。

 

私が行政書士試験にチャレンジすると決めた動機は以下の通りです。

 

  • 知らないと損をする社会システムに気付いた
  • 「先生」と呼ばれる資格が欲しかった
  • 自分ならイケる!と思い込んだ

それぞれ解説します。

今サラリーマンとして生活している方で、これから働きながら勉強して、資格試験に挑戦しようか考えている方の参考になれば幸いです。

 

 

知らないと損をする社会システム

社会システムは全ての人を救う事は出来ません。特に情報弱者は損をします!

どういうことかと言うと

私が実際に経験した例をご紹介します。

 

2020年4月、世界は新型インフルエンザウイルス、コロナに苦しんでいました。

 

 

私の友人の飲食店は一時閉店、または廃業を余儀なくされ、アルバイトやパートで働く人は仕事が無くなり、正社員でも多くの企業でリストラが始まっていました。

 

私が勤務する外資系企業でも、一時帰休と言う形で無給休暇を命令されるか、勤務時間の削減と給与削減がなされました。

 

本当に先の見えない大きな不安を世界中の全ての人が感じていたかと思います。

 

そんな中、各国政府は自国民の生活を守る為、次々と支援策を打ち出しました。

この支援策は当然ですが、国ごとに実にまちまちで、私の世界各地にいる同僚に聞くと、コロナ前の給与を100%政府が給付してくれたとか、給与補填以上に見舞い金の給付もあったとか、給与の50%給付とか、色々な支援策が打ち出されました。

 

さて、我が日本ですが、皆さん良くご存知の通り、コロナの打撃が大きかった飲食店や宿泊業、コロナで職を失った期間社員、パート社員などに対して早々に支援策が講じられ、友人の飲食店もすぐに支援金を申請しました。

テレビやネットの報道でもこの飲食店に対する日本政府の支援策「休業支援金」はかなり報道されていましたよね。

(参照:新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

一方で正規社員で職を失った訳では無い人に対する支援について、どれくらいの人がご存知でしょうか?

 

え?仕事を失ったわけじゃない人にも支援があったの?

 

あったのです!

 

コロナを原因とする給与減があった場合、仕事を失っていなくても、例えそれが少額の減給でも支援金は受け取れました。

 

私の会社では

 

  1. 一部一般社員は一時帰休で勤務なし、給与無し→政府支援金を会社で申請、支給
  2. 一般職は強制的に勤務時間と給与カット→政府の支援金を会社で申請、支給
  3. 管理職はボランティアで(自分から望んで)勤務時間、給与カット→支援金申請なし

 

という対策が講じられました。

 

私は管理職であるので3. だったのですが、この「ボランティア」と言うのがやっかいで、管理職全員が決して望んで給与カットを受け入れたとは思えませんでした。

 

中には本当に会社の事を思って給与カットを自分から望んだ人が居たかもしれませんが。

自営の小規模な会社ならまだしも、社員数10万人以上の上場会社で、管理職だとしても、会社を守る為、自分から給与カットを望む人はそんなに多くない、いや、居ないと思うんですよね。。。

 

因みに他国の同僚のほとんどは政府支援を受けていました。

 

以上の状況の中、私は

休業支援金の対象にならないかどうか自分で調べ始めました。

 

労務局や厚生労働省のホームページを調べ、分からない事は電話で聞いて調べました。

 

これを調べるのは、かなり骨の折れる作業でしたね。

 

そもそも行政のサイトに掲載されている情報は素人には難解な場合が多いですね。

 

休業支援金のことを調べていくと、「これは自分も対象になる」と思いました。

そして厚生労働省に事情を話し

ボランティアで一部休業し、給与が減ったのですが、休業支援の対象ではないですか?

と確認をすると

 

ボランティアでも給与が減っていれば対象になると思いますよ。申請してみてはいかがですか

 

と、アドバイスされました。

 

行政あるあるなのですが、行政の一担当者は、最終的な決済権を持っていないので、人それぞれの個別ケースに対して「大丈夫です」と、はっきり言うことは無いです。

 

そこで私はこのことを会社の人事担当者に「管理職の休業支援をサポートしてくれないか」と、相談しました。

 

ですが、人事の回答は

「管理職はあくまでもボランティアでの休業である為、休業支援金の対象では無いと考えます。あなたがご自身で申請するのは勝手ですが、問い合わせがあったら、自分から望んで休業していると答えます」

 

ということでした。

 

休業支援金に限らず、国が用意した各種の支援金は納税者の権利であり、それらを申請したとしても勤務先の懐が痛むものでも無いのに、会社は何もしないということでした。

 

また上司や同僚の何人かと話しても、「人事がそう言うなら申請できないよ」と、誰もが尻込みしました。

 

私も正直迷ったのですが、厚生労働省のアドバイス通り、申請してみようと決心しました。

1ヵ月位時間がかかりましたが、なんとか自力で全ての申請書類を作成し、提出しました。

 

その結果、約1ヵ月後、

250万円もの休業支援金が支給されました!

 

そしてこのとき、私は確信しました。

 

世の中知らないことがたくさんあり、情報弱者は損をするんだ。

 

この休業支援金の書類作成は法律を知らない素人の私が作成するのは、本当に大変でした。

この時知りました。

 

行政書士に頼めば全ての手続きを代理してやってくれる。

 

母の相続手続きで行政書士に依頼した経験はありましたが、行政書士がこれらの支援金などの手伝いをしてくれるのは知りませんでした。

 

因みに休業支援金を行政書士に依頼した場合、数万円の定額とか支援金支給額の数%とかの行政書士報酬が発生します。

 

それでも、自分で各行政官庁のサイトで情報を確認、集約し、長大な量の資料を作成、申請することを考えると、プロにお願いして例え成功報酬として10%支払ったとしても、実質225万円が支給されるされるのって凄いと思いませんか?

 

私の会社の上司や同僚は支援金ゼロです。

 

この経験が私が行政書士を目指そうと思ったきっかけの1つでした。

 

法律を勉強し、

知らなかったことを知っていることに変え、知らない人を助けること

ができればと強く思ったのです。

 

コロナ給付金と国や地方自治体の様々なサポート

因みにこの他にコロナ対策として一人一律10万円が支給されたことはみなさん記憶にあるかと思います。

またこのコロナ休業補償金について、詐欺まがいの不正があり逮捕者が出たこともよくご存じですよね。

更に飲食店の中には普通に営業しているより、給付金の方が儲かったていう事例も少なからずありました。

 

この不正受給や不公平な給付については、「給付金申請の代行業者が横行して不正を働いた」という事実があります。最初から行政がしっかり対応し、行政書士、弁護士など、専門家が全ての申請に関わっていたら、不正は防止できたのではと思います。

当時はパンデミックの最中で、国も地方自治体もパニックに陥っていたから仕方ないかもしれませんが、この経験を活かし欲しいものです。

 

更に国や地方自治体の国民生活に対するサポートは

 

等々、ここで全て上げることは出来ませんが、実に様々なサポートがあります。

もらえる要件(条件)や手続き方法など、複雑なものもありますが、お近くの市町村のホームページを参照し、気になるもの、自分も該当するのでは、と思うものがあったら、市町村に問い合わせしたり、行政書士に聞いてみるのもお勧めします。

いずれも我々が支払っている税金を原資とした制度ですから、上手く活用したいものです。

 

koishi-kun.hatenablog.com

「先生」と呼ばれる資格が欲しかった

世の中に「先生」と呼ばれる職業はいくつもあります。

教師、医師、弁護士、司法書士社会保険労務士行政書士海事代理士、税理士、政治家。。。

 

多くの「先生」が存在しますが、全ての先生に共通することは、

一般の人よりある分野の知識に長けていて、その知識をもとに人を助ける人

と理解しています。

 学問技術芸能教える人。特に、学校の教師また、自分教え受けている人。師。師匠。「国語の—」「ピアノの—」

 教師師匠医師議員など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。「—がたにお集まりいただく」「—、お元気ですか」「鈴木—」

 親しみからかいの意を含めて他人をよぶこと。

「ははあ—今日は宅(うち)に居るな」〈漱石彼岸過迄

 自分より先に生まれた人。年長者

年の賀も祝はれず、—にはあるまじきことなり」〈鶉衣・戯八亀〉

[補説] 作品名別項。→せんせい 

先生(せんせい)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

 

実は私の小学生時代の将来の夢は学校の先生でした。(あまり関係ないかな。。。)

 

30数年間、サラリーマンとして会社に所属し働いてきて、会社の商品を販売することにより社会に貢献してきましたが、それはあくまでも会社の看板で「物やサービスを売る」仕事でした。

 

これも立派な仕事だと思います。

しかし1人の人間として誰かを助けるという意識は全くありませんでした。

 

そんな意識が「先生」と呼ばれる職業にある、特別な役割であり、プライド、名誉であると思います。

 

なんだか、ちゃちな動機かもしれませんが、資格取得を目指す動機は人それぞれであり、そのすべてが正解だと思います。



自分ならイケる!と思い込んだー試験勉強で手に入れたもの

人生初めての国家資格への挑戦であった2級ファイナンシャルプランナー試験でしたが、1ヵ月半本気で取組んで、とても苦労も多く、なんと言っても勉強する習慣を付けることに苦労した日々を過ごし、やっと合格することが出来ました。

 

わずか1ヵ月半の勉強期間でしたが、その間私は下記の物を手に入れました。

 

  • 毎日勉強する習慣が身に付いた
  • 勉強することが苦痛から知識を得る喜びに変わった
  • 勉強をゲームのように楽しめるようになった
  • 合格の喜びを実体験できた
  • 自分でもできると言う自信を持てた

 

これらの全てが、資格自体の価値よりもずっと価値あるものであると思います。

 

資格試験の勉強を今後継続しなくても、この経験と自信は将来の自分にとって、とてもとても価値ある、得難いものでしょう。

 

そして、私は「自分ならイケる!」「先生になれる!」という、大いなる勘違い、思い込みをしました。笑

 

思い込みも勘違い、慢心も、時には大切なきっかけ、動機です!

大いなる思い込みは時には人を大きく成長させる、きっかけ、動機になると思います。

 

こんな自信を持って挑んだ行政書士の試験勉強は1年目の挫折を経て、2年に渡る死に物狂いの学習期間となりました。

しかし、勉強開始当時の思い込みや慢心が無かったら、こんなに頑張ることも出来なかったと、今では本当によかったと思います。

 

2年に渡る、これまで経験したことない戦いの中でも、いくつかの驚きの経験がありましたので、またお話しさせていただきます。