2020年9月13日(日)晴、私の人生初の国家資格試験、「2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)」試験が行なわれました。
ついに私の人生初の国家資格試験の日を迎えたのです。
今日は1ヶ月後の合格発表を受けて私が感じたことをお話しさせていただきます。
資格試験の勉強は登山と同じです。
登らなくても生活に困らないし、誰にも責められないし、辛いことばかり。
だけど苦労して辿り着いた山頂からの眺めと達成感は登った者しか手に入れることができないものなのです。
2級ファイナンシャルプランナーの受験者数と合格者数推移
この年の試験はコロナの真っ最中で、5月試験は中止になっていたものの、受験者数はそんなに多くはありませんでした。
因みに下記がファイナンシャルプランナー2級試験(学科試験)の年間の受験者数と合格率の推移です。(日本FP協会・3回の試験合計)
2011年以降「老後2,000万円問題」など、金融リテラシーの向上が注目されている中、ファイナンシャルプランナー資格の認知度が上がり、右肩上がりで受験者数は増加しています。2020年はコロナの影響で5月試験が中止になった分受験者数は減っています。
逆に2021年は大幅に受験者数が増えています。
原因として考えられるのは以下の通りです。
- 2020年に受験できなかった人が受験したこと
- コロナの影響でお家時間が増えたこと
- 資格取得の必要性を感じる人が増えたこと
- FPの認知度拡大
- FP資格の需要が拡大
まさに私がFP資格を目指した理由もここにあります!
FP2級試験は午前中に学科、午後に実技と丸一日かけて行なわれます。
実技試験と言っても上位の他資格試験のように記述試験や面接があるわけではなく、保険、投資、不動産などの計算問題が実技試験として出題されます。
またFP試験の大きな特徴として、試験実施団体が2つ存在し、どちらで受験するかによって、実技試験の内容が異なります。
2級ファイナンシャルプランナーの試験科目と配点
試験科目と、その内容は次の通りです。
ライフプランニングと資金計画 | ライフプランの考え方や複利計算 |
リスク管理 | 保険に関する知識 |
金融資産運用 | 株、預金、債券などに関する知識 |
タックスプランニング | 主に所得税など税金に関する知識 |
不動産 | 不動産に関する規制や税金に関する知識 |
相続・事業承継 | 相続・贈与に関する知識 |
配点と合格基準点は次の通りです。
FP2級資格の詳細と勉強方法は下記をご覧ください。
ファイナンシャルプランナー試験の特徴
人生初の国家試験の受験は想像よりも緊張も無く、淡々とこなすことができました。
緊張しなかった理由はいくつかありますが、大きくはFP試験の特徴と関係があります。
- 自分なりに精一杯頑張ってきたのである程度自信があった
- FP試験は過去問からの出題がほとんどで、過去問の完成度は90%以上であった
- FP試験は年に3回あるので今回失敗してもすぐ次に受験できる
2.のFP試験の内容ですが、他の資格試験と比較して圧倒的に過去問からの出題が多いことはFP試験の特徴です。
なんなら、文言全てが過去問そのまま出題も少なくありません!
因みにこの後受験する行政書士試験、宅建士試験は、過去問そのまま出題はほぼ100%有りません。この点が「行政書士試験に過去問は役に立つのか?」「宅建士試験は過去問だけでは受からない」議論になります。(後日お話ししたいと思います)
3.の試験が年3回あることも大きいですね。
行政書士試験、宅建試験、社労士試験、司法書士試験など多くの国家資格の試験は、年に1回がほとんどです。
つまり、今年駄目だった場合には、次の年まで1年間、また頑張る必要があります。
来年に持ち越しになった場合、よく見られる失敗として
「今年ある程度勉強したから来年試験は半年後から勉強しよう」
と考えることです。
なんども登場させて恐縮ですが、人間は忘れるものです。
半年後に再度勉強を再開しても、前年に勉強した知識のほとんどを忘れていて、一から勉強し直しになります。
半年どころか、数か月で知識量は半分になってしまいます。
つまり1年に1回の試験だと、いくらその年の成績が良く、ギリギリで不合格であっても、逆に全然合格点に足りずちゃんと勉強しなければと思った場合でも、同じ様に1年間しっかり勉強しないとならないのです。
そして2020年10月21日、試験から約1カ月後、待ちに待った試験結果発表日。
無事に合格することができました!
合格発表を受けて。ー試験勉強は登山?
こうして私の人生初めての国家資格への挑戦は一旦終了しました!
今回はわずか1カ月半の勉強期間でしたが、合格証書を手に入れたときの感慨は一生忘れることができないものとなりました。
その感覚は、登山やフルマラソンに似ています。
険しい山道を苦しみながら上り続け、途中で数々の困難にぶつかりながらも、何度も諦めそうになりながら、懸命に前進し続けた結果、下界では見ることの出来ない景色と共に、大きな達成感を味わうことができました。
初めての登山では、経験の無い私にとって、回り道もしましたし、つまずく事も多々ありましたが、休むことはせずに前進を続けることだけ心がけて登り続けました。
そして、一つの事をやり遂げたこと、国が認めた能力を手に入れたことは、大きな自信となったのです。
50歳を超えて、こんなにも苦しく困難な旅を経験できることはそう多くはありません。
登山をしなくても、マラソンを走らなくても、資格を取得しなくても、自分の今の生活に困ることはありません。
ではなぜ人は山に登るのでしょうか?
答えは「そこに山があるから」(登山家ジョージ・マロニー氏の言葉)でしょうか。。。笑
私は
苦労の末に辿り着いた先に、これまで見たことが無い世界が見えるから
だと考えます。
一度山頂からの眺めを経験すると、マラソンを走り切ると、またしばらくすると、もっと高い山に登りたくなったり、もっと長距離をもっと早く走りたくなりませんか?
勉強も同じです!
一度苦しみを乗り越えて合格証を手に入れると、また次の資格に挑戦したくなります。
このブログをご覧のみなさんも是非小さな山からチャレンジしてみてください。
きっと今まで見たことも無い、あるいは長い間見ていなかった、新しい景色を見ることができることでしょう。
そして、私も
合格発表からわずか1ヶ月後、新しい資格の勉強を始めることにしました。
選んだ資格は
その山は。。。
私にとっては、とてつもなく高く、険しい山でした。。。
ファイナンシャルプランナーが高尾山(標高599メートル)だとしたら、行政書士は富士山(標高3,776メートル)位でしょうか。
次はなぜ行政書士を選んだかお話ししたいと思います。