こいしのブログ

50代サラリーマンおじさんの人生振り返りと資格試験学習、法律、お金、不動産の話し

多くの人が知らない残酷な真実!知らないことは損をする。資格挑戦の動機

 

2020年10月、2級ファイナンシャルプランナー試験に合格した私は、続けて行政書士試験に挑む決意をしました。

 

資格試験を目指す理由は人それぞれですが、どんな理由であれそれは

「とても価値ある行動」だと思います。

  • また経済合理性の観点からも、資格取得は最大の利回りを実現する最も有効な手段でしょう。

 

私が行政書士試験にチャレンジすると決めた動機は以下の通りです。

 

  • 知らないと損をする社会システムに気付いた
  • 「先生」と呼ばれる資格が欲しかった
  • 自分ならイケる!と思い込んだ

それぞれ解説します。

今サラリーマンとして生活している方で、これから働きながら勉強して、資格試験に挑戦しようか考えている方の参考になれば幸いです。

 

 

知らないと損をする社会システム

社会システムは全ての人を救う事は出来ません。特に情報弱者は損をします!

どういうことかと言うと

私が実際に経験した例をご紹介します。

 

2020年4月、世界は新型インフルエンザウイルス、コロナに苦しんでいました。

 

 

私の友人の飲食店は一時閉店、または廃業を余儀なくされ、アルバイトやパートで働く人は仕事が無くなり、正社員でも多くの企業でリストラが始まっていました。

 

私が勤務する外資系企業でも、一時帰休と言う形で無給休暇を命令されるか、勤務時間の削減と給与削減がなされました。

 

本当に先の見えない大きな不安を世界中の全ての人が感じていたかと思います。

 

そんな中、各国政府は自国民の生活を守る為、次々と支援策を打ち出しました。

この支援策は当然ですが、国ごとに実にまちまちで、私の世界各地にいる同僚に聞くと、コロナ前の給与を100%政府が給付してくれたとか、給与補填以上に見舞い金の給付もあったとか、給与の50%給付とか、色々な支援策が打ち出されました。

 

さて、我が日本ですが、皆さん良くご存知の通り、コロナの打撃が大きかった飲食店や宿泊業、コロナで職を失った期間社員、パート社員などに対して早々に支援策が講じられ、友人の飲食店もすぐに支援金を申請しました。

テレビやネットの報道でもこの飲食店に対する日本政府の支援策「休業支援金」はかなり報道されていましたよね。

(参照:新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 

一方で正規社員で職を失った訳では無い人に対する支援について、どれくらいの人がご存知でしょうか?

 

え?仕事を失ったわけじゃない人にも支援があったの?

 

あったのです!

 

コロナを原因とする給与減があった場合、仕事を失っていなくても、例えそれが少額の減給でも支援金は受け取れました。

 

私の会社では

 

  1. 一部一般社員は一時帰休で勤務なし、給与無し→政府支援金を会社で申請、支給
  2. 一般職は強制的に勤務時間と給与カット→政府の支援金を会社で申請、支給
  3. 管理職はボランティアで(自分から望んで)勤務時間、給与カット→支援金申請なし

 

という対策が講じられました。

 

私は管理職であるので3. だったのですが、この「ボランティア」と言うのがやっかいで、管理職全員が決して望んで給与カットを受け入れたとは思えませんでした。

 

中には本当に会社の事を思って給与カットを自分から望んだ人が居たかもしれませんが。

自営の小規模な会社ならまだしも、社員数10万人以上の上場会社で、管理職だとしても、会社を守る為、自分から給与カットを望む人はそんなに多くない、いや、居ないと思うんですよね。。。

 

因みに他国の同僚のほとんどは政府支援を受けていました。

 

以上の状況の中、私は

休業支援金の対象にならないかどうか自分で調べ始めました。

 

労務局や厚生労働省のホームページを調べ、分からない事は電話で聞いて調べました。

 

これを調べるのは、かなり骨の折れる作業でしたね。

 

そもそも行政のサイトに掲載されている情報は素人には難解な場合が多いですね。

 

休業支援金のことを調べていくと、「これは自分も対象になる」と思いました。

そして厚生労働省に事情を話し

ボランティアで一部休業し、給与が減ったのですが、休業支援の対象ではないですか?

と確認をすると

 

ボランティアでも給与が減っていれば対象になると思いますよ。申請してみてはいかがですか

 

と、アドバイスされました。

 

行政あるあるなのですが、行政の一担当者は、最終的な決済権を持っていないので、人それぞれの個別ケースに対して「大丈夫です」と、はっきり言うことは無いです。

 

そこで私はこのことを会社の人事担当者に「管理職の休業支援をサポートしてくれないか」と、相談しました。

 

ですが、人事の回答は

「管理職はあくまでもボランティアでの休業である為、休業支援金の対象では無いと考えます。あなたがご自身で申請するのは勝手ですが、問い合わせがあったら、自分から望んで休業していると答えます」

 

ということでした。

 

休業支援金に限らず、国が用意した各種の支援金は納税者の権利であり、それらを申請したとしても勤務先の懐が痛むものでも無いのに、会社は何もしないということでした。

 

また上司や同僚の何人かと話しても、「人事がそう言うなら申請できないよ」と、誰もが尻込みしました。

 

私も正直迷ったのですが、厚生労働省のアドバイス通り、申請してみようと決心しました。

1ヵ月位時間がかかりましたが、なんとか自力で全ての申請書類を作成し、提出しました。

 

その結果、約1ヵ月後、

250万円もの休業支援金が支給されました!

 

そしてこのとき、私は確信しました。

 

世の中知らないことがたくさんあり、情報弱者は損をするんだ。

 

この休業支援金の書類作成は法律を知らない素人の私が作成するのは、本当に大変でした。

この時知りました。

 

行政書士に頼めば全ての手続きを代理してやってくれる。

 

母の相続手続きで行政書士に依頼した経験はありましたが、行政書士がこれらの支援金などの手伝いをしてくれるのは知りませんでした。

 

因みに休業支援金を行政書士に依頼した場合、数万円の定額とか支援金支給額の数%とかの行政書士報酬が発生します。

 

それでも、自分で各行政官庁のサイトで情報を確認、集約し、長大な量の資料を作成、申請することを考えると、プロにお願いして例え成功報酬として10%支払ったとしても、実質225万円が支給されるされるのって凄いと思いませんか?

 

私の会社の上司や同僚は支援金ゼロです。

 

この経験が私が行政書士を目指そうと思ったきっかけの1つでした。

 

法律を勉強し、

知らなかったことを知っていることに変え、知らない人を助けること

ができればと強く思ったのです。

 

コロナ給付金と国や地方自治体の様々なサポート

因みにこの他にコロナ対策として一人一律10万円が支給されたことはみなさん記憶にあるかと思います。

またこのコロナ休業補償金について、詐欺まがいの不正があり逮捕者が出たこともよくご存じですよね。

更に飲食店の中には普通に営業しているより、給付金の方が儲かったていう事例も少なからずありました。

 

この不正受給や不公平な給付については、「給付金申請の代行業者が横行して不正を働いた」という事実があります。最初から行政がしっかり対応し、行政書士、弁護士など、専門家が全ての申請に関わっていたら、不正は防止できたのではと思います。

当時はパンデミックの最中で、国も地方自治体もパニックに陥っていたから仕方ないかもしれませんが、この経験を活かし欲しいものです。

 

更に国や地方自治体の国民生活に対するサポートは

 

等々、ここで全て上げることは出来ませんが、実に様々なサポートがあります。

もらえる要件(条件)や手続き方法など、複雑なものもありますが、お近くの市町村のホームページを参照し、気になるもの、自分も該当するのでは、と思うものがあったら、市町村に問い合わせしたり、行政書士に聞いてみるのもお勧めします。

いずれも我々が支払っている税金を原資とした制度ですから、上手く活用したいものです。

 

koishi-kun.hatenablog.com

「先生」と呼ばれる資格が欲しかった

世の中に「先生」と呼ばれる職業はいくつもあります。

教師、医師、弁護士、司法書士社会保険労務士行政書士海事代理士、税理士、政治家。。。

 

多くの「先生」が存在しますが、全ての先生に共通することは、

一般の人よりある分野の知識に長けていて、その知識をもとに人を助ける人

と理解しています。

 学問技術芸能教える人。特に、学校の教師また、自分教え受けている人。師。師匠。「国語の—」「ピアノの—」

 教師師匠医師議員など学識のある人や指導的立場にある人を敬っていう語。呼びかけるときなどに代名詞的に、また人名に付けて敬称としても用いる。「—がたにお集まりいただく」「—、お元気ですか」「鈴木—」

 親しみからかいの意を含めて他人をよぶこと。

「ははあ—今日は宅(うち)に居るな」〈漱石彼岸過迄

 自分より先に生まれた人。年長者

年の賀も祝はれず、—にはあるまじきことなり」〈鶉衣・戯八亀〉

[補説] 作品名別項。→せんせい 

先生(せんせい)とは何? わかりやすく解説 Weblio辞書

 

実は私の小学生時代の将来の夢は学校の先生でした。(あまり関係ないかな。。。)

 

30数年間、サラリーマンとして会社に所属し働いてきて、会社の商品を販売することにより社会に貢献してきましたが、それはあくまでも会社の看板で「物やサービスを売る」仕事でした。

 

これも立派な仕事だと思います。

しかし1人の人間として誰かを助けるという意識は全くありませんでした。

 

そんな意識が「先生」と呼ばれる職業にある、特別な役割であり、プライド、名誉であると思います。

 

なんだか、ちゃちな動機かもしれませんが、資格取得を目指す動機は人それぞれであり、そのすべてが正解だと思います。



自分ならイケる!と思い込んだー試験勉強で手に入れたもの

人生初めての国家資格への挑戦であった2級ファイナンシャルプランナー試験でしたが、1ヵ月半本気で取組んで、とても苦労も多く、なんと言っても勉強する習慣を付けることに苦労した日々を過ごし、やっと合格することが出来ました。

 

わずか1ヵ月半の勉強期間でしたが、その間私は下記の物を手に入れました。

 

  • 毎日勉強する習慣が身に付いた
  • 勉強することが苦痛から知識を得る喜びに変わった
  • 勉強をゲームのように楽しめるようになった
  • 合格の喜びを実体験できた
  • 自分でもできると言う自信を持てた

 

これらの全てが、資格自体の価値よりもずっと価値あるものであると思います。

 

資格試験の勉強を今後継続しなくても、この経験と自信は将来の自分にとって、とてもとても価値ある、得難いものでしょう。

 

そして、私は「自分ならイケる!」「先生になれる!」という、大いなる勘違い、思い込みをしました。笑

 

思い込みも勘違い、慢心も、時には大切なきっかけ、動機です!

大いなる思い込みは時には人を大きく成長させる、きっかけ、動機になると思います。

 

こんな自信を持って挑んだ行政書士の試験勉強は1年目の挫折を経て、2年に渡る死に物狂いの学習期間となりました。

しかし、勉強開始当時の思い込みや慢心が無かったら、こんなに頑張ることも出来なかったと、今では本当によかったと思います。

 

2年に渡る、これまで経験したことない戦いの中でも、いくつかの驚きの経験がありましたので、またお話しさせていただきます。

 

 



ついに合格の喜び!‐ 資格試験の勉強は登山かマラソン?

2020年9月13日(日)晴、私の人生初の国家資格試験、「2級ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP)」試験が行なわれました。

 

ついに私の人生初の国家資格試験の日を迎えたのです。

今日は1ヶ月後の合格発表を受けて私が感じたことをお話しさせていただきます。

 

資格試験の勉強は登山と同じです。

登らなくても生活に困らないし、誰にも責められないし、辛いことばかり。

だけど苦労して辿り着いた山頂からの眺めと達成感は登った者しか手に入れることができないものなのです。

 

 

2級ファイナンシャルプランナーの受験者数と合格者数推移

 

この年の試験はコロナの真っ最中で、5月試験は中止になっていたものの、受験者数はそんなに多くはありませんでした。

 

因みに下記がファイナンシャルプランナー2級試験(学科試験)の年間の受験者数と合格率の推移です。(日本FP協会・3回の試験合計)

ファイナンシャルプランナー2級試験・受験者数と合格者数推移

2011年以降「老後2,000万円問題」など、金融リテラシーの向上が注目されている中、ファイナンシャルプランナー資格の認知度が上がり、右肩上がりで受験者数は増加しています。2020年はコロナの影響で5月試験が中止になった分受験者数は減っています。

逆に2021年は大幅に受験者数が増えています。

原因として考えられるのは以下の通りです。

  • 2020年に受験できなかった人が受験したこと
  • コロナの影響でお家時間が増えたこと
  • 資格取得の必要性を感じる人が増えたこと
  • FPの認知度拡大
  • FP資格の需要が拡大

 

まさに私がFP資格を目指した理由もここにあります!

 

FP2級試験は午前中に学科、午後に実技と丸一日かけて行なわれます。

実技試験と言っても上位の他資格試験のように記述試験や面接があるわけではなく、保険、投資、不動産などの計算問題が実技試験として出題されます。

 

またFP試験の大きな特徴として、試験実施団体が2つ存在し、どちらで受験するかによって、実技試験の内容が異なります。



2級ファイナンシャルプランナーの試験科目と配点

 

試験科目と、その内容は次の通りです。

ライフプランニングと資金計画 ライフプランの考え方や複利計算
リスク管理 保険に関する知識
金融資産運用 株、預金、債券などに関する知識
タックスプランニング 主に所得税など税金に関する知識
不動産 不動産に関する規制や税金に関する知識
相続・事業承継 相続・贈与に関する知識

 

配点と合格基準点は次の通りです。

2級ファイナンシャルプランナー試験の配点と合格基準

FP2級資格の詳細と勉強方法は下記をご覧ください。

 

 

ファイナンシャルプランナー試験の特徴

 

人生初の国家試験の受験は想像よりも緊張も無く、淡々とこなすことができました。

緊張しなかった理由はいくつかありますが、大きくはFP試験の特徴と関係があります。

  1. 自分なりに精一杯頑張ってきたのである程度自信があった
  2. FP試験は過去問からの出題がほとんどで、過去問の完成度は90%以上であった
  3. FP試験は年に3回あるので今回失敗してもすぐ次に受験できる

2.のFP試験の内容ですが、他の資格試験と比較して圧倒的に過去問からの出題が多いことはFP試験の特徴です。

なんなら、文言全てが過去問そのまま出題も少なくありません!

 

因みにこの後受験する行政書士試験、宅建士試験は、過去問そのまま出題はほぼ100%有りません。この点が「行政書士試験に過去問は役に立つのか?」「宅建士試験は過去問だけでは受からない」議論になります。(後日お話ししたいと思います)

 

3.の試験が年3回あることも大きいですね。

行政書士試験、宅建試験、社労士試験、司法書士試験など多くの国家資格の試験は、年に1回がほとんどです。

つまり、今年駄目だった場合には、次の年まで1年間、また頑張る必要があります。

来年に持ち越しになった場合、よく見られる失敗として

「今年ある程度勉強したから来年試験は半年後から勉強しよう」

と考えることです。

 

なんども登場させて恐縮ですが、人間は忘れるものです。

半年後に再度勉強を再開しても、前年に勉強した知識のほとんどを忘れていて、一から勉強し直しになります。

半年どころか、数か月で知識量は半分になってしまいます。

 

 

つまり1年に1回の試験だと、いくらその年の成績が良く、ギリギリで不合格であっても、逆に全然合格点に足りずちゃんと勉強しなければと思った場合でも、同じ様に1年間しっかり勉強しないとならないのです。

 

そして2020年10月21日、試験から約1カ月後、待ちに待った試験結果発表日。

無事に合格することができました!

 


f:id:Koishi-kun:20240423222825j:image

 

合格発表を受けて。ー試験勉強は登山?

 

こうして私の人生初めての国家資格への挑戦は一旦終了しました!

 

今回はわずか1カ月半の勉強期間でしたが、合格証書を手に入れたときの感慨は一生忘れることができないものとなりました。

 

その感覚は、登山やフルマラソンに似ています。

 

険しい山道を苦しみながら上り続け、途中で数々の困難にぶつかりながらも、何度も諦めそうになりながら、懸命に前進し続けた結果、下界では見ることの出来ない景色と共に、大きな達成感を味わうことができました。

 

初めての登山では、経験の無い私にとって、回り道もしましたし、つまずく事も多々ありましたが、休むことはせずに前進を続けることだけ心がけて登り続けました。

 

そして、一つの事をやり遂げたこと、国が認めた能力を手に入れたことは、大きな自信となったのです。

 

50歳を超えて、こんなにも苦しく困難な旅を経験できることはそう多くはありません。

登山をしなくても、マラソンを走らなくても、資格を取得しなくても、自分の今の生活に困ることはありません。

 

ではなぜ人は山に登るのでしょうか?

 

答えは「そこに山があるから」(登山家ジョージ・マロニー氏の言葉)でしょうか。。。笑

 

私は

苦労の末に辿り着いた先に、これまで見たことが無い世界が見えるから

だと考えます。

 

一度山頂からの眺めを経験すると、マラソンを走り切ると、またしばらくすると、もっと高い山に登りたくなったり、もっと長距離をもっと早く走りたくなりませんか?

勉強も同じです!

一度苦しみを乗り越えて合格証を手に入れると、また次の資格に挑戦したくなります。

 

このブログをご覧のみなさんも是非小さな山からチャレンジしてみてください。

きっと今まで見たことも無い、あるいは長い間見ていなかった、新しい景色を見ることができることでしょう。

 

そして、私も

 

合格発表からわずか1ヶ月後、新しい資格の勉強を始めることにしました。

 

選んだ資格は

 

行政書士

 

その山は。。。

私にとっては、とてつもなく高く、険しい山でした。。。

 

ファイナンシャルプランナーが高尾山(標高599メートル)だとしたら、行政書士は富士山(標高3,776メートル)位でしょうか。

 

次はなぜ行政書士を選んだかお話ししたいと思います。

 

試験勉強にノートは必要か?‐学校教育の罪と罠

資格試験の勉強を始めるにあたり勉強方法にはかなり悩みました。

  • この歳になって勉強できるのか?
  • 働きながら勉強できるのか?
  • 記憶力が低下しているだろうから無理?

 

こんな不安と疑問に悩まされました。

そこで今日は50代中盤になって3年間で5つの資格を取った勉強方法をご紹介します。

 

 

 

50代になって働きながら勉強して資格取得できる?

 

できます!

 

勉強も投資、仕事やスポーツも、成功するかどうかは


できるかできないか。では無く、
やるかやらないか。継続するか諦めるか。です。

この点は私が皆さんにお伝えしたい、実体験に基づいた最大のポイントです!

 

「地頭がいいからできたんだよ」という言葉。

資格試験に合格した後、私をよく知らない多くの人に言われました。
しかし、1000%違います!

学歴も無く、本気で勉強した事も無い、平凡な(平凡より下?)な私でも3年間継続しただけで4つの国家資格と1つの民間資格に合格しました。

 

私が3年間やり続けた事はただ一つ

正しい方法で、勉強を継続してきた。

ただこれだけです!

正しい方法で継続さえすれば誰でも資格取得できます。

 

今では私は、

時間をかければ今から医師でも弁護士でもなれる!

と心から信じています。(すいません。ちょっと大袈裟で慢心かもしれませんが)

しかし実際に80歳代で医師になった、弁護士になった人はたくさんいらっしゃいますよね。

 

 

私が費やした学習時間

合格に必要な勉強時間は人それぞれです。

勉強を始めるまでの経験や知識量によって、資格取得までの必要時間は大きく変わってきます。

私の場合、それぞれの資格の学習時間は下記の通りです。

併せて資格予備校が公表している、それぞれの平均必要学習時間と、私のそれぞれの資格についての学習開始時点の知識量を掲載します。

 

→右にスクロールしてご覧ください

資格 標準学習時間 私の学習時間 学習開始時の知識量
ファイナンシャルプランナー2級 150-300時間 150時間 投資関連書籍20冊以上を読み、投資していた
行政書士 500-1000時間 2500時間 法律は全くの初心者、基本用語の理解から始めた
宅地建物取引士 300時間 300時間 民法行政書士試験で勉強していたので、ほぼ無勉強
賃貸不動産経営管理 100-200時間 80時間 宅建試験で基本的な事項は勉強していた
上級相続診断士 3-6ヶ月 100時間 行政書士宅建士で学習した相続についての知識

 

この様に資格予備校が公表している合格の為の必要時間は単なる目安であり、人それぞれなので余り意味は無いと思います。

 

YouTube等で「初学から独立3ヶ月で行政書士試験に一発合格!」とか、言っている人も多数いますが、真に受けてはなりません!

 

その人は嘘を言っている訳では無いと思いますが、人それぞれの学習経験、知識量、経験値で勉強時間は大きく異なります。

 

実際私は合格率15%前後で、何年も合格出来ない人が大勢いる宅建試験に約半年300時間の勉強時間で50点満点、38点合格基準の試験で、48点合格ですので、ちょっと勉強し過ぎました。恐らく200時間有れば合格できたと思います。

一方で前年、前々年に2回受けた行政書士試験は平均学習時間の2.5倍かかっています!涙

 

つまり資格予備校や合格者が言っている学習時間は当てにならないのです。

ただ新しい資格に挑戦するに当たって、その資格の難易度がある程度分かるのと、自分の勉強の進捗管理やモチベーション維持には役立ちますね。

 

私の場合は、「他人の倍勉強すれば合格できる!」と信じて頑張りました。

 

一方で学習時間ばかりを目標にすると、中身の無い勉強をただ積み重ねるだけになってしまうので注意が必要です。

私は行政書士の勉強1年目は勉強時間ばかりを重視して自分を追い込みましたが、合格出来ませんでした。涙

 

私が取った学習方法

勉強を始めるに当たり、学習方法について多くの書籍を読み、Youtube動画を参照しました。

しかし、「学習方法の勉強」に時間を費やしても、試験勉強はいっこうに進みません。笑

私は勉強の合間(自分に課した勉強時間以外の通勤時間とか、夕食後の空き時間)に下記の本を読みました。

このブログを読んでくださっている方は、まずはこの記事をご参考にしていただき、まずは勉強をスタートさせることを強くお勧めします。

 

勉強方法を勉強するより、まずは試験勉強をスタートさせましょう!

東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法 | 河野 玄斗 |本 | 通販 | Amazon

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法 | メンタリストDaiGo |本 | 通販 | Amazon

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法 | 藤白 りり |本 | 通販 | Amazon

 

数々の書籍や先人達のアドバイス、私の実体験から最初にお伝えしたいのは、

ジグザグ学習法・稲妻学習法

色々な言葉で表現されますが、テキスト(参考書)と問題集(過去問)を行ったり来たりすることです。

よくやりがちな、間違った勉強方法として言われるのが、まずはテキスト(参考書)を読んで、理解して、覚えてから、過去問に取り組む。という方法です。

これをやると最初に勉強して、理解して、覚えた単元は、最後の単元まで進んだ頃にはほぼ全く覚えていません

 

そうまた出てきました。エビングハウス忘却曲線

極端な話し、「テキスト(参考書)の前に問題集に取り組む」方が良いとも言われています。その方がどういった問題が出されるのか分かった上で、テキストを読み進めることが出来るから。ということです。

私はこの方法を取って勉強してみましたが、さすがに分からないことだらけで、イヤになってしまい、勉強のやる気が削がれるので止めました。

 

そこでまずはテキスト(参考書)の目次にある単元毎に(大単元・中単元・小単元と別れている場合は、最小の単元毎)テキストで勉強し、すぐに(その日のうちに)該当の問題を解く。という方法を取りました。

通信講座を受講されていらっしゃる方や予備校に通っていらっしゃる方は次の順序で勉強すると良いと思います。

  1. 目次を目安にその日やる単元をテキストで予習
  2. 講義を聴いて理解する
  3. 疑問点はその場で質問して解決する
  4. 該当の単元の問題集を解いて日付と正誤を記入する
  5. 間違った問題については何故間違ったのか、テキストに戻って復習

テキストの"目次"は大切に!

 

この方法で勉強しても、内容によっては問題の半分も解けないかもしれません。

それでも「ちゃんと勉強したのに半分しか解けない」と落ち込みます。

しかし違います。「半分は解ける!」様になっているのです!

以上の様に毎日の勉強を進めますが、次の単元に進む前に、前の単元の簡単な復習は必ずやりましょう。これが忘却曲線に抗う唯一の方法です。

 

そして1から5をテキスト、問題集で何回も繰り返すのです。

良く勉強方法ではテキスト、問題集を何周したら合格するか。と言う話しがあります。

試験の難易度にもよりますが、私の場合

やりました。

因みにテキストは1周目、2周目までは全部読んで理解を深める必要がありますが、3周目以降は間違った問題、理解が不十分だと思う問題に当たったとき、参考書として参照する程度で良いと思います。

テキストで記憶、暗記するのは不可能です!(私の場合)

 

この勉強の流れを計画的に進めるのに参考にしたのが「棚田行政書士の紙一枚勉強法」です。

大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法 | 棚田 健大郎 |本 | 通販 | Amazon

 

私は下の表をエクセルで作成し、紙一枚勉強法に沿った勉強を試みました。

紙一枚勉強法

ただ私見で恐縮ですが、紙一枚勉強法で紹介されている勉強法は、確かに素晴らしいものですが、この方法では勉強項目が進むにつれて、毎日やらなければならない項目が増えすぎて消化しきれず、(そういった場合の対処方法も本では紹介されています)それがストレスになってしまったので、勉強の初期段階ではあくまでも目安として使いました。

 

もちろん読者の中には、きちんとこの方法で勉強開始当初から実践できる方も多いと思いますし、この方法を実践できる方であれば、紙一枚勉強法は完璧な結果をもたらしてくれる素晴らしいものだと信じています。

 

なぜなら勉強を始めたばかりの頃は諦めてしまったこの勉強法を、学習最終段階(試験直前期)では、問題集をこの方法で単元毎に分けて、何度も繰り返し解いて復習することで知識の定着に成功しました。

 

全体を俯瞰してみる

次に試験勉強で大切なことは

単元ごとではなく、科目毎に全体を俯瞰してみることです。

試験勉強をしていると、単元が多い(理解、記憶することが多い)科目は、自分が今何を勉強しているの迷子になる事が度々起こります。

個別の項目(論点)を深く勉強していくと、それが一体なんなのか、何と関係しているのか、その項目(論点)でどの様に必要なのか分からなくなります。

特に民法は、

  • 最初に出てきた知識が最後の項目(論点)で必要になる
  • 途中に出てきた項目(論点)の理解が最初の項目(論点)の理解に繋がる

この様なことが多々あります。

そこで、ここでもやっぱり目次が重要になります。

今自分がどこを勉強しているのかを常に意識する必要があります。

 

更に分からない、理解出来ない知識が出てきても取り敢えず先に進む

 

これが重要になります。

分からない論点を深堀していくとすぐに時間は経過してしまいます。

分からない、理解できない時には、講座を受けている方はすぐに質問することも重要ですが、大抵は質問の回答をもらっても、理解出来ないことが多いです

まずは質問の回答を得たら、それをテキストや問題集に書き込み、理解できなくても先に進み、まずは最後まで終わらせてみます。

そしてテキスト、問題集の2周目、3週目と進むと全体が見えてきて、今自分がなんの勉強をしているのか分かり、理解が各段に進みます。

 

勉強にノートはいるのか?

 

勉強にノートはいりません!

 

ノートがいるかどうかの議論はネットやYoutubeでも度々紹介されていますが、私の結論は必要ありません。です。

最初の試験だったファイナンシャルプランナーの試験勉強では、私はノートをとっていました。通信講座の講義を聴き、テキストを読み、重要なところを体系立てて自分のノートを作り、理解に努めました。

 

小学校の頃から高校まで授業を聴いて、先生が黒板に書いた文字をノートに書いて、それを家に帰ってから復習する。

日本人のほとんどの方がこれが当たり前の勉強方法だったですよね。

(一部の天才を除く←私は天才はいないと思っています。これは別コラムでお話しします)

 

何故この勉強方法が学校の授業で必要なのかと言うと、学校の教科書は文部科学省の認可が必要となっており、全国一律の教育水準を維持するために万人に共通の教科書になっています。(この教科書検定については賛否両論、多くの判例があります)

したがって、学校の先生が補足説明し、黒板に書いて、あるいはプリントで知識の補完をする必要があるからです。

学生時代はよく友達のノートを借りたりしていましたよね。

 

この学生時代の勉強方法が資格試験の勉強方法を間違える大きな罠なんです!

 

資格試験のテキスト(参考書)はそれだけで簡潔出来るように、理解しやすいように、暗記しやすいように、非常に良く出来ています。

 

したがって、どのテキスト(参考書)が自分に合うかは、書店で見て、予備校や通信講座はサンプルを取り寄せてきちんと確認する必要があります。

(勉強を始める前にどのテキスト(参考書)が自分に合うのか判断するのはとても難しいと思いますので、パッと見た感じのフィーリングでいいと思います)

 

私は自分で理解する為、自分が分かり易い様にまとめ、「書いて覚える」ことを重視して、ファイナンシャルプランナーの勉強は「完璧な」ノートを仕上げました!

 

しかし!

私の仕上げたノートはなんの役にも立ちませんでした。

なぜなら、そのノートは、通信講座のテキストより分りづらく、どこを覚えるれば良いか分からず、書いて覚えれると信じていましたが全く覚えていなかったからです。

 

記憶の方法は人によって、「聞いて覚える」「書いて覚える」とあるそうですが、この「書いて覚える」人でも、ノートを綺麗にとって覚えることではありません。

覚える必要がある知識だけ、メモ帳や単語カードに書き出して覚えれば良いのです。

ノートを作ることは、無駄になるどころか、多くの弊害があります。

  • 時間を浪費する(きれいに書くのは読むより時間がかかる)
  • 見やすいノートを作る為、綺麗に書くことに夢中になる
  • 手が疲れる(私は腱鞘炎になりました。涙)
  • 結果、テキストとほぼ同じ内容になり意味がない
  • ノートを見返す時間がない

行政書士試験の勉強からはノートを作ることを完全に止めてReminDoと言うアプリで、覚えなければならない知識を整理して暗記しました。

行政書士試験の2年目は、予備校の授業を通信で受講しましたが、講師の先生に相談したところ、このアプリで覚える勉強は必要ないと言われました。

アプリで知識を暗記する時間があるなら、過去問をもっと解け!だそうです。笑

 

以上、ちょっと長くなってしまいましたが、私が3年間で実体験した勉強方法のノウハウを少しだけ共有させていただきました。

 

次回は遂に「人生初の国家資格」の結果をお話しさせて頂きます。

 

試験勉強はRPG? -楽しく学ぶ試験勉強の秘訣

試験勉強を始めて1カ月、無理やり生活の中に学習時間を取り入れて、なんとか勉強を継続できました。

すると、私の中で衝撃的な変化が起こったのです!

それは、

 

勉強がゲームの様に楽しくなってきたのです!

試験勉強はRPG

 

試験勉強を始めて1カ月間、自分に課したことと許したこと

自分に課した5つのこと

  1. 朝は5時半に起床して6時半には机に向かう
  2. 9時の始業まで講義を見る(通信講座でしたので講義はDVDでした)
  3. 業務終了後5時頃から夕食まで2時間は問題集を解く
  4. お風呂やトイレではアプリで暗記を繰り返す
  5. 土日のどちらかは一日勉強する(8-10時間)

週の学習時間は約35時間。これをStudyPlusアプリで管理して自分に課しました。

スタディプラスについて | Studyplus(スタディプラス)

 

自分に許した3つのこと

  1. 夕食は普通に食べる(ビールも可)
  2. 夕食後は勉強しない
  3. 土日のどちらからは完全に休む

 

休む日、休む時間をあえて作ることで、自分を追い込み過ぎず勉強することができました。また時間を区切ってやることを決めてしまうことで、毎回やることを決めるよりも、機械的に学習を進めることができます。

特に勉強を始めたばかりで、勉強習慣が付いていない段階ではこの方法が良かったと思います。

 

勉強がゲームの様になってきたとは?

試験勉強を始めて1カ月、時間にすると約150時間を超えた辺りで、問題集を一通り1周終了しました。

この頃になって初めて勉強(過去問)がゲームをやっている様に感じ、面白くなってきたのです!

 

勉強とゲームの共通点

 

学生時代テレビゲームに夢中になっているといつの間にか朝になっちゃった。って事、ありますよね?

私はゲームにハマるとなかなか止められなくなり、いつの間にか丸一日、あるいは一晩中、ゲームをやってしまう日も多々ありました。この時間は本当に不毛な時間に思え、最近はゲームを避けるようにしています。笑

 

でも試験勉強で、一つのステージをクリアして、次のステージに進むことは試験の合格に繋がる、とてもとても意味のある時間なのです!

 

因みに、これもゲームと同じですが、ある項目(ゲームのあるステージ)を攻略しても、その先に進んで時間が経過した後、再度その項目(ステージ)に戻ると、また同じところを間違えます。

そうあれです!エビングハウス忘却曲線

 

koishi-kun.hatenablog.com

 

それでも上記1から6を繰り返すと、3回位目から間違えることは無くなりました。

 

また後日でお話し出来ればと思っていますが、行政書士試験の勉強では10回位繰り返さないと間違えます。試験の難易度、それまでの知識量、経験などによって必要となる反復頻度と時間は異なりますが、5つの資格を取った私の体感では、FP2級技能士試験は3回繰り返せば克服できると思います。

もちろん1回、2回で完璧になる人もいらっしゃるでしょうし、5回繰り返さないと知識として定着しない方もいるかと思います。

 

でもこれもゲームと同じですね。1回でステージクリアできる人も居れば、なかなか次のステージに進めない人もいますよね。笑

 

ゲームをクリアするように勉強を楽しめる様になってくると、ゲームと同じ様にタイムチャレンジして、問題を解きまくったり、気分を変えて、違う科目の勉強をしたり(別のゲームをやるように)少し余裕を持って勉強することができる様になりました。

 

更に余裕が出てくると、50数年生きてきて知らなかったことがたくさんあることに気付くと、それを知ることができることに楽しみを感じることができる様になりました。

 

こうして、苦痛でしかなかった私の試験勉強は

新たなステージに進んだのです!」

 

次回は勉強方法について、少しお話ししたいと思います。

 

勉強を始めてはみたものの。。。苦行の始まり

2020年8月、私はファイナンシャルプランナー2級の資格取得について燃えていました。

勢い込んで勉強を始めたものの3日でやる気が激減!

誰もが経験すると思いますが、典型的な3日坊主。

でも、大丈夫です。今日は3日坊主を克服する私が取った手法をお話しします。

 

 

2級FP技能士の学習内容

通信講座で学習すると決めて、届いた教材は段ボール1箱!

「やっぱり無理かな・・・」という気持ちを頭を一瞬よぎるのを振り払い

「やってやる!」という気持ちに無理やり持っていきました。

 

フォーサイトFP2級講座

ファイナンシャルプランナー試験の学習内容は以下の通りで、実に様々なお金に関する項目を学習します。

 

  • ライフプランニングと資金計画
  • リスク管理
    • リスクマネジメント
    • 保険制度
    • 生命保険・傷害保険・第三の保険
  • 金融資産運用
  • タックスプランニング
    • 所得税のしくみ
    • 各種所得と損益計算
    • 各種控除
    • 住民税・事業税・法人税・消費税
    • 法人における各種税務・決算書
  • 不動産
    • 不動産取引・法令上の制限
    • 不動産の取得、保有に関する税金
    • 不動産譲渡
    • 不動産賃貸
    • 不動産の有効活用
  • 事業継承
    • 贈与に関する法律と税金
    • 相続に関する法律と税金
    • 相続財産評価と相続対策
    • 事業承継対策
    • 事業と経営

 

学習内容の多くは、日々の生活に直結しており、ファイナンシャルプランナー資格が実生活に役に立つ資格と言われるゆえんですね。

私たちの誰もが生活する上で重要なお金の話しの基本は、全てこの試験の出題範囲であり、日々の生活資金の管理から、保険、税金、不動産の購入や売却、資産の運用・投資など、知っていると役立つ知識ばかりです。

ただ実生活に役に立つ内容であれば3級FP技能士の学習で十分かと思います。

 

それではなぜ私は2級FP技能士に挑戦したのでしょうか?

一般的に2級FP技能士を目指す理由は下記の様なものが上げられます。

私はこの時点で仕事としてファイナンシャルプランナーを目指していた訳ではありませんが、AFP資格を同時に取得出来ることと、どうせやるなら将来的に可能性の広がる資格を取りたいと考え2級FP技能士を目指しました。

ファイナンシャルプランナーを仕事としてやるなら2級以上。AFP同時取得なら通信講座を受講しましょう。

 

資格試験の学習スタート時のハードルと忘却曲線

さて、話しは戻って、私の試験勉強ですが、FP2級技能士の試験勉強は2020年8月から9月の試験までの約1ヶ月半でした。

1ヶ月半の戦いの中で最初の1ヶ月は本当に苦しかったのを覚えています。

 

50代一般サラリーマンが働きながら資格の勉強をするには様々な困難が立ちはだかります。私が実際に経験した困難は

 

  1. 仕事や家事を疎かに出来ず勉強時間の捻出が困難
  2. 学習スケジュールを立ててみるものの外せない用事が入り進まない
  3. 勉強していると眠くなる、お尻、腰、手が痛くなる
  4. 体調、気分が優れない日はやる気が起きない
  5. 暗記するのが辛い
  6. いくら頑張って勉強してもすぐに忘れる

特に1.の時間の捻出は、これまで30年以上も勉強してこなかった普通のサラリーマンにとって大変なことかと思います。

困難に遭遇すると必ず頭の中の悪魔がささやきます。

 

「そんなに無理して勉強しても受からないよ」

「資格が無くても生きていけるよ」

「ゴルフに行った方が楽しいよ」

「無理すると身体に悪いよ」

「歳なんだから覚えられないよ」

 

そんな悪魔のささやきに、常に立ち向かわなければならない日々は本当に大変でした。

また5.の暗記と6.の忘却は、年齢に関係なく、人間ならだれでもあります。

いくら勉強しても、滅茶苦茶がんばって暗記しても、すぐに忘れます。

有名なヘミングハウスの忘却曲線では

人間は頑張って覚えても一日経つと66%忘れる

と、言われています。

 

エビングハウス忘却曲線・著者作

この脳科学で証明された事実は正直きつかったです。

頑張って覚える努力を継続しても次々に忘れていく事実は、本気で勉強に取り組むと絶望感に苛まれます。

自分はバカなのか?やっぱり歳には勝てないか?。。。

 

そんな絶望感と悪魔のささやきが日々襲い掛かってくるのですが、これらに対して私が取った対策は

  • 朝は通常より1時間早起きして勉強する
  • 仕事後は1時間必ず机に向かう
  • テレビやネットを見る時間を最低限に減らす
  • お風呂に入っているとき、食事しているときも覚える

 

いや。どれも今まで30年間やった事が無い「苦行」でした。

 

学習継続のための対策

苦行。勉強をやる気にならない、勉強が苦痛になった時、私が取った唯一の対策とは、

とにかく始めたのだから

「自分には絶対負けない」という決意・義務感

でした。

 

この段階では、試験に合格して資格を取得する、人生を変えるなどという高貴な目標や将来像なんて全て忘れることにしました。

試験に合格する目標は一旦棚上げする。がポイント!

 

自分が立てた目標や将来像なんていつでも簡単に止めることが出来るし、止めても誰にも責められません。

生活にも困らないし、何も困ることはありません。

だから試験の合格なんてどうでもいい。ただ単に自分に課した上記の日々の対策だけを、何も考えずに(悪魔のささやきを無視して)ただ負けたくないという気持ちで継続する。

これだけを実行しました。

 

学習継続を助けてくれた書籍とアプリ

この段階で上記の日々の学習以外にYoutubeや書籍で学習方法の勉強も少しですがしていました。

学習方法に関する書籍も何冊か読みましたが、最も具体的で実現性のあると私が実感できたものをご紹介します。

 

私が宅建試験の勉強でも大変助けていただいた棚田行政書士さんの

「紙一枚勉強法」https://amzn.asia/d/2a72PWd

 

またフォーサイトの通信講座以外で勉強に役だったアプリもご紹介します。

どれも上記の自分に課した日課を実行するのを手助けしてくれました。

 

自分に課した学習時間と総学習時間の把握、他の学習者と切磋琢磨できるアプリ

スタディプラスについて | Studyplus(スタディプラス)

 

忘却曲線に抗う為に導入し、通勤中、お風呂、食事中で繰り返し学習に役立つアプリ

reminDO : 忘却曲線に基づいた記憶に残せるメモ/ブックマークサービス

 

と言う訳で、私のその後3年間に渡る数々の資格試験の勉強は苦しみからスタートしました。

3日坊主という言葉の通り、何か新しいことを始めるのに、最初の3日は分からないことばかりでイヤになってしまいますよね。

まして勉強なんて、4日経っても1週間経っても苦しいことばかりでした。

これまでの私の人生は、何をやってもこれでした。(仕事だけは仕方ないから継続しましたが)

多くの読者さんが同じ様な経験をされていらっしゃると思いますし、私の周りの友人、知人でもほとんどの人が同じでした。

 

しかし、苦行を始めて1ヶ月、苦しい毎日を過ごしていた私に、突然驚くべき変化が起こったのです。

 

(続く)

 

ファイナンシャルプランナー資格への挑戦

 

FP(ファイナンシャルプランナー)とは?

日本FP協会によると下記の通り定義されています。

 

FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、人生を豊かにする、家計のホームドクター®です。

FPは、家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、一人ひとりの将来の夢がかなうように一緒に考え、サポートする専門家です。

(引用:日本FP協会 (jafp.or.jp)  )

 

私自身は専門家になって働くことは、この時点では全く意識していなかったのですが、10年前に親を突然亡くし(この時のショックと、相続関係、遺族関係については後述します)遺産整理と共に相続した投資資産の運用を始めたことをきっかけに、投資に関する書籍を20冊位読み込んで、基本知識とある程度の投資の経験ができた為、きちんと勉強してみたいと言う好奇心だけが理由でした。

 

そこで早速書店でFPに関する参考書を探して色々と調べてみると、下記のことが分かりました。ファイナンシャルプランナー資格は国家資格と民間資格が入り混じって割と複雑なんです。

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格についての全体像はこうなります。

 

 

次に試験についてですが、日本FP協会には下記の通り記載されています。

ファイナンシャル・プランニング技能検定(以下FP技能検定)は、厚生労働大臣より職業能力開発促進法第47条1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受けて日本FP協会が実施する国家検定です。

(中略)

学科試験と実技試験、両方に合格すると合格証書が発行され、等級ごとに「ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができます。

 

つまりファイナンシャルプランナーとは、れっきとした国家資格なんです。

 

次にそれぞれの試験についてです。

FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)という2つの団体で実施されています。

私は日本FP協会の試験を受験しましたが、どちらで受験しても難易度は同等レベルとのことです。

「受験資格」

  • 3級技能士:FP業務に従事している者、または従事している者(つまり誰でも)
  • 2級技能士:下記のうちいずれかに該当するもの
    • 3級FP技能検定の合格者
    • 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
    • FP業務に関し、2年以上の実務経験を有する者(銀行や証券会社で勤務している方等)
    • 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級合格者
  • 1級技能士:下記のうちいずれかに該当するもの
    • 2級FP技能検定合格者、または金融渉外技能審査2級合格者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
    • FP業務に関し、5年以上の実務経験を有する者
  • AFP:2級FP技能検定合格者で所定の認定研修を修了した者
  • CFP:下記の全てを満たすもの
    • AFP認定者でありCFP資格審査試験6科目に合格すること
    • CFPエントリー研修の受講・修了すること
    • 通算3年以上の実務経験があること

 

以上から分かる通り、金融機関に勤務していて実務経験がある場合を除いて、FP3級から受験するのが通常のルートです。独学の場合、別途認定研修を受ける等の例外はありますが、基本的にこのルートになるかと思います。

 

但し、日本FP協会が認定するAFP認定研修は、認定を受けた資格予備校や通信教育での学習をして、所定の課題を提出すれば研修を修了したことになります。

この場合、FP2級技能士試験を合格したのち、日本FP協会に登録すれば、AFP資格を手に入れることができるのです。

 

次にそれぞれの試験の難易度を見てみましょう。

まずはFP3級の合格率は下記の通りです。

FP試験は年に3回行われていますが、1月試験に絞って過去5年間の受験者数、合格者数、合格率を抽出してみました。

 

[引用]FP技能士の取得者数 及び 試験結果データ | 日本FP協会 (jafp.or.jp)

[引用]試験結果 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 (kinzai.or.jp)

 

学科試験と実技試験は同日に受験出来ますが、どちらか一方のみに合格した場合(多くは無いかと思いますが、どちらか一方のみ受験した場合)次の試験でもう一方の試験を受験できます。

その為、学科試験と実技試験の受験者数が異なっているのですね。

 

私が受験した2020年の2級合格率って62.6%

つまり半分以上が合格しているのです。

なんだか楽勝だなって思えてきませんか?笑

 

次に合格に必要な学習時間について調べました。

多くの資格予備校が学習時間の目安を掲載してくれていますが、概ね下記の様になっています。

3級:40~100時間程度

2級:150~300時間程度

つまり、平日朝早く起きるか、仕事が終わった後2時間位、週末一日だけ4時間位勉強すれば、週14時間取れますので、3級であれば最大でも1ヶ月半、2級であれば3ヶ月程度で合格できる計算です。

この時の私はコロナでリモートワークになり、通勤時間がなくなり、仕事も給料も3割カットされたいましたので、週休4日状態でした。

コロナで外出する機会もほとんどなかったので、勉強に全振りすれば、週に50時間位は勉強に充てられると考えました。

それであればファイナンシャルプランナーとして、きちんと仕事が出来る最低ラインの2級技能士とAFP取得を目指そうと、決意しました。

全くの皮算用でしたが、7月に受験を決意し、9月の試験までの1ヶ月半、週50時間で合計300時間あれば、合格できる!って考えたのです。

 

勉強方法はAFP資格を同時に取れる通信教育にしました。

これから受験を検討されていらっしゃる方はこちらのサイトが便利です。

 

FP3級合格に必要な勉強時間は?独学1ヶ月で合格するための勉強方法も紹介! | 資格Times (shikakutimes.jp)

FP2級の難易度は?合格率やおすすめの勉強方法を紹介! | 資格Times (shikakutimes.jp)

 

因みに全くの私見で恐縮ですが、FP2級レベルの試験であれば大手予備校の高額の講座は不要であると思います。一方で私は下記の理由で通信教育を選びました。

  1. AFP資格を同時に取得できる
  2. ある程度の受講費用を支払うことによって自分を追い込む
  3. 全く勉強してこなかった生活から勉強生活に変える為のペースメーカーになる
  4. 勉強していて疑問に思ったときにいつでも質問できる

 

特に4の質問できて、回答がすぐにもらえる点は、全ての資格試験の学習においてとても重要であると思います。なんの勉強でも疑問点は出てくるでしょうし、今の時代ネットで検索すればほとんど解決できます。

しかし疑問が出る度にネット検索して時間を浪費したり、ネットの情報は間違っていたり、最新の法改正に対応していなかったり、間違った情報を暗記してしまったら目も当てられません。

 

そこで私はご紹介する全ての資格試験において、通信教育か予備校を利用しました。ある程度(時には多額の)出費が伴いました。

しかし、全く後悔していません。

年利0.02%程度の銀行預金や日本国債、良くて5%のインデックス投資(しかもリスク有り)などと比較しても、数十万の資格講座(FPではそんなに高額ではありません)を購入することは、自己投資として価値があり、合格後の資格の活かし方によっては、最高の利回りを実現してくれます。

 

因みにFP講座は数万円の支出。

合格後すぐにAFP登録をしてすぐに回収済み。

これからの収入は全てインカムゲインです。

 

と言うことで、2020年7月、一念発起してFP2級試験の勉強を始めました。

 

と、この時点で、

やる気マックス!

人生変えるんだ!

俺にはできる!

と、勢いずいていました。

が、やっぱりそんなに甘くはありませんでした。。。

 

(続く)

チーズはどこへ消えた?挑戦への決意


これまで小学生の頃から塾に通ったり、通信教育教材に取り組んでみたものの何事も中途半端でやめてしまってきた自分が本当に国家資格を取れるのか。

ファイナンシャルプランナー資格の勉強を始めるには大きな不安がありました。

 

人によっては大した挑戦ではない、小さな挑戦ですが、幼少期から中途半端であった自分を良く知っている私にとっては本当に大きな第一歩だったのです。

 

思えば大人になって分別のついた自分は新たな挑戦を避けていた様に思います。本業の仕事では精一杯努力して夢をかなえてこれた30数年でしたが、

「自分の本当の弱さを良く知っていました」

50歳を超えて新たな挑戦をして、失敗することは、その時の私にとっては大きな挫折であり、恐怖だったのです。

 

そんな自分の背中を押してくれたのが、私の人生を大きく変えてくれたのが、未曾有のパンデミック新型インフルエンザだったのです。

コロナ禍で多くの友人や資産を失った時に、コロナだからこそ出来た物、いつか老後を迎えた時、死を迎えた時に、

「コロナで得た物」

を何か手に入れたいと強く思ったのです。

本当に小さな、たわいない小さな挑戦でしたが、私にとっては大きな一歩でした。

 

このブログを読んでくださっている方の中でも、漠然と将来に不安を抱いていて、転職や資格取得、退職して起業、色々と考えいる40代、50代の方も多くいらっしゃるかと思います。

一歩踏み出せない理由には

  • 仕事が忙しくて時間が取れない
  • 家事が忙しくて時間が取れない
  • 学習教材に割く金銭的余裕がない
  • この歳になって資格を取っても役に立つのか
  • 今更経験の無い分野の勉強はできない
  • 何年もやってない机に向かう勉強なんて無理

色々と「言い訳」があると思います。
上記の「言い訳」は全て私自身の言い訳です。

 

ある程度年齢を重ね、ある程度自分を知り、ある程度安定した日々を送っていると新しい世界に挑むのは本当に難しくなりますよね。

 

名著「チーズはどこへ消えた?」(スペンサー・ジョンソン著 https://www.amazon.co.jp/チーズはどこへ消えた-スペンサー-ジョンソン/dp/459403019X?nodl=1&dplnkId=aa371a28-bd70-494a-9d98-94aa63fbc5eb )
では、

「有る事が当たり前の日常もいつの間に無くなることがあること」
「変化を恐れぬことの大切さ」
「変化に対してどのように対応していくか」

について書かれています。

 

20年以上前に初めてこの本を読んだときは
「必死にチーズを探し続けていた最中」
であまりびんときませんでした。ですが、今読み返してみると、私の人生は幸いなことに?小さなチーズを見付けながらも
「まだ大きなチーズがあるはずだ」
と、30年余りの間探し続けてきた人生だったのだと感じます。

 

30余年の時を経て、辿り着いた大きなチーズに安住しかけた私は、あまりにも長い時間チーズを探し続けてきた為、チーズを探す必要が無くなったときに、人生の目標を失い、彷徨い始めていた様に思います。

 

そんな時に突然チーズが消えてしまう危機が襲ってきたのでした。

 

コロナが世界を襲った危機を
「チーズが消えてしまう危機だ!」
と捉えて何か行動する人と
「いやいや俺のチーズはそこに有り続けるよ」
と信じてNetflixを毎日見ている人がいました。

 

どちらがいいかなんて、私レベルの人間が偉そうに言える立場にはありません。
ただ私はコロナで世界の多くの人が、多くのものを失う中で
「コロナだから手に入れた」
と、将来思える何かを手に入れたいと考えました。

 

次回は私が最初に挑戦したファイナンシャルプランナーの資格、仕事についてお話ししたいと思います。