資格試験の勉強を始めるにあたり勉強方法にはかなり悩みました。
- この歳になって勉強できるのか?
- 働きながら勉強できるのか?
- 記憶力が低下しているだろうから無理?
こんな不安と疑問に悩まされました。
そこで今日は50代中盤になって3年間で5つの資格を取った勉強方法をご紹介します。
50代になって働きながら勉強して資格取得できる?
できます!
勉強も投資、仕事やスポーツも、成功するかどうかは
できるかできないか。では無く、
やるかやらないか。継続するか諦めるか。です。
この点は私が皆さんにお伝えしたい、実体験に基づいた最大のポイントです!
「地頭がいいからできたんだよ」という言葉。
資格試験に合格した後、私をよく知らない多くの人に言われました。
しかし、1000%違います!
学歴も無く、本気で勉強した事も無い、平凡な(平凡より下?)な私でも3年間継続しただけで4つの国家資格と1つの民間資格に合格しました。
私が3年間やり続けた事はただ一つ
正しい方法で、勉強を継続してきた。
ただこれだけです!
正しい方法で継続さえすれば誰でも資格取得できます。
今では私は、
時間をかければ今から医師でも弁護士でもなれる!
と心から信じています。(すいません。ちょっと大袈裟で慢心かもしれませんが)
しかし実際に80歳代で医師になった、弁護士になった人はたくさんいらっしゃいますよね。
私が費やした学習時間
合格に必要な勉強時間は人それぞれです。
勉強を始めるまでの経験や知識量によって、資格取得までの必要時間は大きく変わってきます。
私の場合、それぞれの資格の学習時間は下記の通りです。
併せて資格予備校が公表している、それぞれの平均必要学習時間と、私のそれぞれの資格についての学習開始時点の知識量を掲載します。
→右にスクロールしてご覧ください
資格 | 標準学習時間 | 私の学習時間 | 学習開始時の知識量 |
ファイナンシャルプランナー2級 | 150-300時間 | 150時間 | 投資関連書籍20冊以上を読み、投資していた |
行政書士 | 500-1000時間 | 2500時間 | 法律は全くの初心者、基本用語の理解から始めた |
宅地建物取引士 | 300時間 | 300時間 | 民法は行政書士試験で勉強していたので、ほぼ無勉強 |
賃貸不動産経営管理士 | 100-200時間 | 80時間 | 宅建試験で基本的な事項は勉強していた |
上級相続診断士 | 3-6ヶ月 | 100時間 | 行政書士、宅建士で学習した相続についての知識 |
この様に資格予備校が公表している合格の為の必要時間は単なる目安であり、人それぞれなので余り意味は無いと思います。
YouTube等で「初学から独立3ヶ月で行政書士試験に一発合格!」とか、言っている人も多数いますが、真に受けてはなりません!
その人は嘘を言っている訳では無いと思いますが、人それぞれの学習経験、知識量、経験値で勉強時間は大きく異なります。
実際私は合格率15%前後で、何年も合格出来ない人が大勢いる宅建試験に約半年300時間の勉強時間で50点満点、38点合格基準の試験で、48点合格ですので、ちょっと勉強し過ぎました。恐らく200時間有れば合格できたと思います。
一方で前年、前々年に2回受けた行政書士試験は平均学習時間の2.5倍かかっています!涙
つまり資格予備校や合格者が言っている学習時間は当てにならないのです。
ただ新しい資格に挑戦するに当たって、その資格の難易度がある程度分かるのと、自分の勉強の進捗管理やモチベーション維持には役立ちますね。
私の場合は、「他人の倍勉強すれば合格できる!」と信じて頑張りました。
一方で学習時間ばかりを目標にすると、中身の無い勉強をただ積み重ねるだけになってしまうので注意が必要です。
私は行政書士の勉強1年目は勉強時間ばかりを重視して自分を追い込みましたが、合格出来ませんでした。涙
私が取った学習方法
勉強を始めるに当たり、学習方法について多くの書籍を読み、Youtube動画を参照しました。
しかし、「学習方法の勉強」に時間を費やしても、試験勉強はいっこうに進みません。笑
私は勉強の合間(自分に課した勉強時間以外の通勤時間とか、夕食後の空き時間)に下記の本を読みました。
このブログを読んでくださっている方は、まずはこの記事をご参考にしていただき、まずは勉強をスタートさせることを強くお勧めします。
勉強方法を勉強するより、まずは試験勉強をスタートさせましょう!
東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法 | 河野 玄斗 |本 | 通販 | Amazon
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いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法 | 藤白 りり |本 | 通販 | Amazon
数々の書籍や先人達のアドバイス、私の実体験から最初にお伝えしたいのは、
ジグザグ学習法・稲妻学習法
色々な言葉で表現されますが、テキスト(参考書)と問題集(過去問)を行ったり来たりすることです。
よくやりがちな、間違った勉強方法として言われるのが、まずはテキスト(参考書)を読んで、理解して、覚えてから、過去問に取り組む。という方法です。
これをやると最初に勉強して、理解して、覚えた単元は、最後の単元まで進んだ頃にはほぼ全く覚えていません。
極端な話し、「テキスト(参考書)の前に問題集に取り組む」方が良いとも言われています。その方がどういった問題が出されるのか分かった上で、テキストを読み進めることが出来るから。ということです。
私はこの方法を取って勉強してみましたが、さすがに分からないことだらけで、イヤになってしまい、勉強のやる気が削がれるので止めました。
そこでまずはテキスト(参考書)の目次にある単元毎に(大単元・中単元・小単元と別れている場合は、最小の単元毎)テキストで勉強し、すぐに(その日のうちに)該当の問題を解く。という方法を取りました。
通信講座を受講されていらっしゃる方や予備校に通っていらっしゃる方は次の順序で勉強すると良いと思います。
- 目次を目安にその日やる単元をテキストで予習
- 講義を聴いて理解する
- 疑問点はその場で質問して解決する
- 該当の単元の問題集を解いて日付と正誤を記入する
- 間違った問題については何故間違ったのか、テキストに戻って復習
テキストの"目次"は大切に!
この方法で勉強しても、内容によっては問題の半分も解けないかもしれません。
それでも「ちゃんと勉強したのに半分しか解けない」と落ち込みます。
しかし違います。「半分は解ける!」様になっているのです!
以上の様に毎日の勉強を進めますが、次の単元に進む前に、前の単元の簡単な復習は必ずやりましょう。これが忘却曲線に抗う唯一の方法です。
そして1から5をテキスト、問題集で何回も繰り返すのです。
良く勉強方法ではテキスト、問題集を何周したら合格するか。と言う話しがあります。
試験の難易度にもよりますが、私の場合
- ファイナンシャルプランナー資格は3周
- 行政書士は15周
- 宅建士は10周
- 賃菅士は3周
- 上級相続診断士は5周
やりました。
因みにテキストは1周目、2周目までは全部読んで理解を深める必要がありますが、3周目以降は間違った問題、理解が不十分だと思う問題に当たったとき、参考書として参照する程度で良いと思います。
テキストで記憶、暗記するのは不可能です!(私の場合)
この勉強の流れを計画的に進めるのに参考にしたのが「棚田行政書士の紙一枚勉強法」です。
大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法 | 棚田 健大郎 |本 | 通販 | Amazon
私は下の表をエクセルで作成し、紙一枚勉強法に沿った勉強を試みました。
ただ私見で恐縮ですが、紙一枚勉強法で紹介されている勉強法は、確かに素晴らしいものですが、この方法では勉強項目が進むにつれて、毎日やらなければならない項目が増えすぎて消化しきれず、(そういった場合の対処方法も本では紹介されています)それがストレスになってしまったので、勉強の初期段階ではあくまでも目安として使いました。
もちろん読者の中には、きちんとこの方法で勉強開始当初から実践できる方も多いと思いますし、この方法を実践できる方であれば、紙一枚勉強法は完璧な結果をもたらしてくれる素晴らしいものだと信じています。
なぜなら勉強を始めたばかりの頃は諦めてしまったこの勉強法を、学習最終段階(試験直前期)では、問題集をこの方法で単元毎に分けて、何度も繰り返し解いて復習することで知識の定着に成功しました。
全体を俯瞰してみる
次に試験勉強で大切なことは
単元ごとではなく、科目毎に全体を俯瞰してみることです。
試験勉強をしていると、単元が多い(理解、記憶することが多い)科目は、自分が今何を勉強しているの迷子になる事が度々起こります。
個別の項目(論点)を深く勉強していくと、それが一体なんなのか、何と関係しているのか、その項目(論点)でどの様に必要なのか分からなくなります。
特に民法は、
- 最初に出てきた知識が最後の項目(論点)で必要になる
- 途中に出てきた項目(論点)の理解が最初の項目(論点)の理解に繋がる
この様なことが多々あります。
そこで、ここでもやっぱり目次が重要になります。
今自分がどこを勉強しているのかを常に意識する必要があります。
更に分からない、理解出来ない知識が出てきても取り敢えず先に進む
これが重要になります。
分からない論点を深堀していくとすぐに時間は経過してしまいます。
分からない、理解できない時には、講座を受けている方はすぐに質問することも重要ですが、大抵は質問の回答をもらっても、理解出来ないことが多いです。
まずは質問の回答を得たら、それをテキストや問題集に書き込み、理解できなくても先に進み、まずは最後まで終わらせてみます。
そしてテキスト、問題集の2周目、3週目と進むと全体が見えてきて、今自分がなんの勉強をしているのか分かり、理解が各段に進みます。
勉強にノートはいるのか?
勉強にノートはいりません!
ノートがいるかどうかの議論はネットやYoutubeでも度々紹介されていますが、私の結論は必要ありません。です。
最初の試験だったファイナンシャルプランナーの試験勉強では、私はノートをとっていました。通信講座の講義を聴き、テキストを読み、重要なところを体系立てて自分のノートを作り、理解に努めました。
小学校の頃から高校まで授業を聴いて、先生が黒板に書いた文字をノートに書いて、それを家に帰ってから復習する。
日本人のほとんどの方がこれが当たり前の勉強方法だったですよね。
(一部の天才を除く←私は天才はいないと思っています。これは別コラムでお話しします)
何故この勉強方法が学校の授業で必要なのかと言うと、学校の教科書は文部科学省の認可が必要となっており、全国一律の教育水準を維持するために万人に共通の教科書になっています。(この教科書検定については賛否両論、多くの判例があります)
したがって、学校の先生が補足説明し、黒板に書いて、あるいはプリントで知識の補完をする必要があるからです。
学生時代はよく友達のノートを借りたりしていましたよね。
この学生時代の勉強方法が資格試験の勉強方法を間違える大きな罠なんです!
資格試験のテキスト(参考書)はそれだけで簡潔出来るように、理解しやすいように、暗記しやすいように、非常に良く出来ています。
したがって、どのテキスト(参考書)が自分に合うかは、書店で見て、予備校や通信講座はサンプルを取り寄せてきちんと確認する必要があります。
(勉強を始める前にどのテキスト(参考書)が自分に合うのか判断するのはとても難しいと思いますので、パッと見た感じのフィーリングでいいと思います)
私は自分で理解する為、自分が分かり易い様にまとめ、「書いて覚える」ことを重視して、ファイナンシャルプランナーの勉強は「完璧な」ノートを仕上げました!
しかし!
私の仕上げたノートはなんの役にも立ちませんでした。、
なぜなら、そのノートは、通信講座のテキストより分りづらく、どこを覚えるれば良いか分からず、書いて覚えれると信じていましたが全く覚えていなかったからです。
記憶の方法は人によって、「聞いて覚える」「書いて覚える」とあるそうですが、この「書いて覚える」人でも、ノートを綺麗にとって覚えることではありません。
覚える必要がある知識だけ、メモ帳や単語カードに書き出して覚えれば良いのです。
ノートを作ることは、無駄になるどころか、多くの弊害があります。
- 時間を浪費する(きれいに書くのは読むより時間がかかる)
- 見やすいノートを作る為、綺麗に書くことに夢中になる
- 手が疲れる(私は腱鞘炎になりました。涙)
- 結果、テキストとほぼ同じ内容になり意味がない
- ノートを見返す時間がない
行政書士試験の勉強からはノートを作ることを完全に止めてReminDoと言うアプリで、覚えなければならない知識を整理して暗記しました。
行政書士試験の2年目は、予備校の授業を通信で受講しましたが、講師の先生に相談したところ、このアプリで覚える勉強は必要ないと言われました。
アプリで知識を暗記する時間があるなら、過去問をもっと解け!だそうです。笑
以上、ちょっと長くなってしまいましたが、私が3年間で実体験した勉強方法のノウハウを少しだけ共有させていただきました。
次回は遂に「人生初の国家資格」の結果をお話しさせて頂きます。