2020年8月、私はファイナンシャルプランナー2級の資格取得について燃えていました。
勢い込んで勉強を始めたものの3日でやる気が激減!
誰もが経験すると思いますが、典型的な3日坊主。
でも、大丈夫です。今日は3日坊主を克服する私が取った手法をお話しします。
2級FP技能士の学習内容
通信講座で学習すると決めて、届いた教材は段ボール1箱!
「やっぱり無理かな・・・」という気持ちを頭を一瞬よぎるのを振り払い
「やってやる!」という気持ちに無理やり持っていきました。
ファイナンシャルプランナー試験の学習内容は以下の通りで、実に様々なお金に関する項目を学習します。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- リスクマネジメント
- 保険制度
- 生命保険・傷害保険・第三の保険
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 不動産取引・法令上の制限
- 不動産の取得、保有に関する税金
- 不動産譲渡
- 不動産賃貸
- 不動産の有効活用
- 事業継承
- 贈与に関する法律と税金
- 相続に関する法律と税金
- 相続財産評価と相続対策
- 事業承継対策
- 事業と経営
学習内容の多くは、日々の生活に直結しており、ファイナンシャルプランナー資格が実生活に役に立つ資格と言われるゆえんですね。
私たちの誰もが生活する上で重要なお金の話しの基本は、全てこの試験の出題範囲であり、日々の生活資金の管理から、保険、税金、不動産の購入や売却、資産の運用・投資など、知っていると役立つ知識ばかりです。
ただ実生活に役に立つ内容であれば3級FP技能士の学習で十分かと思います。
それではなぜ私は2級FP技能士に挑戦したのでしょうか?
一般的に2級FP技能士を目指す理由は下記の様なものが上げられます。
- プロのファイナンシャルプランナーとして人の役に立ちたい
- AFP資格を取得してより専門的なお金の勉強をしたい
- 将来的にはCFPを取得してプロのファイナンシャルプランナーとして独立したい
私はこの時点で仕事としてファイナンシャルプランナーを目指していた訳ではありませんが、AFP資格を同時に取得出来ることと、どうせやるなら将来的に可能性の広がる資格を取りたいと考え2級FP技能士を目指しました。
ファイナンシャルプランナーを仕事としてやるなら2級以上。AFP同時取得なら通信講座を受講しましょう。
資格試験の学習スタート時のハードルと忘却曲線
さて、話しは戻って、私の試験勉強ですが、FP2級技能士の試験勉強は2020年8月から9月の試験までの約1ヶ月半でした。
1ヶ月半の戦いの中で最初の1ヶ月は本当に苦しかったのを覚えています。
50代一般サラリーマンが働きながら資格の勉強をするには様々な困難が立ちはだかります。私が実際に経験した困難は
- 仕事や家事を疎かに出来ず勉強時間の捻出が困難
- 学習スケジュールを立ててみるものの外せない用事が入り進まない
- 勉強していると眠くなる、お尻、腰、手が痛くなる
- 体調、気分が優れない日はやる気が起きない
- 暗記するのが辛い
- いくら頑張って勉強してもすぐに忘れる
特に1.の時間の捻出は、これまで30年以上も勉強してこなかった普通のサラリーマンにとって大変なことかと思います。
困難に遭遇すると必ず頭の中の悪魔がささやきます。
「そんなに無理して勉強しても受からないよ」
「資格が無くても生きていけるよ」
「ゴルフに行った方が楽しいよ」
「無理すると身体に悪いよ」
「歳なんだから覚えられないよ」
そんな悪魔のささやきに、常に立ち向かわなければならない日々は本当に大変でした。
また5.の暗記と6.の忘却は、年齢に関係なく、人間ならだれでもあります。
いくら勉強しても、滅茶苦茶がんばって暗記しても、すぐに忘れます。
有名なヘミングハウスの忘却曲線では
人間は頑張って覚えても一日経つと66%忘れる
と、言われています。
この脳科学で証明された事実は正直きつかったです。
頑張って覚える努力を継続しても次々に忘れていく事実は、本気で勉強に取り組むと絶望感に苛まれます。
自分はバカなのか?やっぱり歳には勝てないか?。。。
そんな絶望感と悪魔のささやきが日々襲い掛かってくるのですが、これらに対して私が取った対策は
- 朝は通常より1時間早起きして勉強する
- 仕事後は1時間必ず机に向かう
- テレビやネットを見る時間を最低限に減らす
- お風呂に入っているとき、食事しているときも覚える
いや。どれも今まで30年間やった事が無い「苦行」でした。
学習継続のための対策
苦行。勉強をやる気にならない、勉強が苦痛になった時、私が取った唯一の対策とは、
とにかく始めたのだから
「自分には絶対負けない」という決意・義務感
でした。
この段階では、試験に合格して資格を取得する、人生を変えるなどという高貴な目標や将来像なんて全て忘れることにしました。
試験に合格する目標は一旦棚上げする。がポイント!
自分が立てた目標や将来像なんていつでも簡単に止めることが出来るし、止めても誰にも責められません。
生活にも困らないし、何も困ることはありません。
だから試験の合格なんてどうでもいい。ただ単に自分に課した上記の日々の対策だけを、何も考えずに(悪魔のささやきを無視して)ただ負けたくないという気持ちで継続する。
これだけを実行しました。
学習継続を助けてくれた書籍とアプリ
この段階で上記の日々の学習以外にYoutubeや書籍で学習方法の勉強も少しですがしていました。
学習方法に関する書籍も何冊か読みましたが、最も具体的で実現性のあると私が実感できたものをご紹介します。
私が宅建試験の勉強でも大変助けていただいた棚田行政書士さんの
「紙一枚勉強法」https://amzn.asia/d/2a72PWd
またフォーサイトの通信講座以外で勉強に役だったアプリもご紹介します。
どれも上記の自分に課した日課を実行するのを手助けしてくれました。
自分に課した学習時間と総学習時間の把握、他の学習者と切磋琢磨できるアプリ
スタディプラスについて | Studyplus(スタディプラス)
忘却曲線に抗う為に導入し、通勤中、お風呂、食事中で繰り返し学習に役立つアプリ
reminDO : 忘却曲線に基づいた記憶に残せるメモ/ブックマークサービス
と言う訳で、私のその後3年間に渡る数々の資格試験の勉強は苦しみからスタートしました。
3日坊主という言葉の通り、何か新しいことを始めるのに、最初の3日は分からないことばかりでイヤになってしまいますよね。
まして勉強なんて、4日経っても1週間経っても苦しいことばかりでした。
これまでの私の人生は、何をやってもこれでした。(仕事だけは仕方ないから継続しましたが)
多くの読者さんが同じ様な経験をされていらっしゃると思いますし、私の周りの友人、知人でもほとんどの人が同じでした。
しかし、苦行を始めて1ヶ月、苦しい毎日を過ごしていた私に、突然驚くべき変化が起こったのです。
(続く)